液晶180度回転タイプ
このFujitsuのMT/E50は実際に使っていました。ノートPCとして使うイメージが強いのですが、液晶パネルを起こしてくるりと180度回転させて、タブレットPCとして使うことができるモデルでした。
ノートに落書きするようにお絵描きできる、スタイラスペン搭載。
ケーブル1本(HDMI出力端子)(注1)で大画面テレビにつなげば、家族みんなで思い出の映像を楽しめます。出典:Fujitsu FMV MT series 【2010年1月】
URL:https://www.fmworld.net/fmv/pcpm1001/mt/info/index.html
この液晶パネルのギミックがとても気に入っていたのですが、タブレットとして持って使うにはさすがに厚すぎ(カタログ値:35.9mm)で、最近のノートパソコン2台分くらいでしょうか。机の上でタッチパネルを利用した使い方ならば良いと思えるものでした。
元々HDD搭載だったものをSSDに換装しメモリも増設して使っていたのですが、手放してしまって今は手元にありません。面白液晶ギミック2in1モデルとして残しておけばよかったと今更ながら思っています。
アイディア満載PC
当時は物珍しさが先行してしまい、なかなか表に出てこなかったタイプだと思います。私はこのタイプのアイディアや構造はとても好きでした。
当時は珍しかった2画面タッチパネル搭載のノートパソコンや、両面液晶パソコン。そして液晶を180度回転させるコンバーチブルタイプ等、アイディア満載のパソコンが10年以上前に発売されていました。
当時気になって、量販店で実際に触ったことのあるモデルや、発表されたモデルなどをいくつかご紹介します。
ASUS Transformer Book V
このノートPCはスマートフォンを着脱できるもので、スマホ単体・液晶部分はWindowsマシンとして利用でき、ドッキング状態はAndroidタブレットまたはWindowsタブレットとしても使えるというものでした。
Windowsノート・Windows タブレット・Androidスマホ・Androidタブレット・Androidノートという5タイプの使い方ができるという事で、Book Vという名称だったとの事です。
Transformer Book V
Transformer Bookシリーズ新モデルのうち、最も注目されたのが「Transformar Book V」だ。この製品は、従来のTransformer Bookシリーズ同様、液晶部とキーボード部が着脱式の構造を採用する、いわゆる2-in-1スタイルのモバイルノートで、クラムシェルノートとしてもタブレットとしても利用可能となっている。ただ、従来モデルから大きく異なる部分がある。それは、スマートフォンとタブレットのドッキングスタイルを実現した「PadFone」シリーズの構造も新たに取り込んでいるという点だ。液晶天板部分にはスマートフォンをドッキングする専用スロットが備わり、専用スマートフォンを着脱できるようになっている。出典:PC Watch 【2014年6月3日】
URL:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/651420.html
Acer2画面タッチタブレット
macのTouchBarや、Asusのデュアルディスプレイノートのように液晶タッチパッドを搭載したコンピュータが発売されていますが、約10年前に2画面タッチパネルタブレットがAcerから発売されていました。
この機種は、量販店で目にして実際に触ったことがあり、キー入力を液晶面でおこなったり、液晶にランチャーシステムが起動してアプリケーションを操作出来たりとかした覚えがあります。
日本エイサーは5月23日、14型ワイド液晶ディスプレイを上下2面に搭載した“touchbook”こと「ICONIA-F54E」(アイコニア-F54E)を発表、5月25日より販売を開始する。予想実売価格は15万円前後。
出典:PC USER_ 【2010年12月15日】
URL:https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1105/23/news066.html
ASUS TAICHI21
デュアルスクリーン搭載のウルトラブックとして発売されたASUS TAICHI21です。ノートPCの液晶面が裏表に搭載され、ノートPC側は非タッチで、タブレット面(外側)がタッチスクリーンというものでした。
世界初*のデュアルスクリーン搭載Ultrabook™。
ノートパソコンとタブレットの完全な融合
TAICHI21-3537
・ Windows 8 64ビット
・ インテル® Core™ i7 プロセッサー
・ 振動に強く高速なデータアクセスを行えるSSD 256GB
・ タブレット面:11.6型ワイドTFTカラータッチスクリーンIPS液晶 (フルHD)/10点マル チタッチスクリーン
・ ノートパソコン面:11.6型ワイドTFTカラーIPS液晶 (フルHD)出典:ASUS 【2013年春モデル】
URL:https://www.asus.com/jp/Laptops/ASUS_TAICHI_21/
この機種も量販店で見て、あれこれ触った覚えがあります。液晶2面搭載で対面しているときにノートPCの操作側と外側の液晶で同じ画面を表示したり、別画面を表示したりできるタイプで独特なイメージを持っていました。
Toshiba libretto W100
海外モデルの変わり種PCが多い中、TOSHIBAもタッチパネルWindowsマシンを出していました。librettoシリーズとしてWindowsノートPCの2画面タッチパネルミニノートを2010年6月に発表してました。
どこにおいても場所をとらない、手のひらサイズのコンパクトボディ。表面にあしらった美しいヘアラインが、洗練されたイメージを醸しだします。〈専用ケース付属〉
出典:TOSHIBA ミニノート【2010年6月】
URL:http://dynabook.com/pc/catalog/libretto/100621w1/index_j.htm
この機種も面白いものでした。2画面タイプで縦に持って本を読むような感じで使う、手帳感覚のWindowsマシンです。こちらも量販店であれこれ触ってました。
Fujitsu LOOX U
なんとこのUltra MobileシリーズのLOOX Uは2007年からシリーズ化されて発売され、2009年までこのコンバーチブルタイプは仕様をグレードアップさせて発売されていました。
2010年からはコンバーチブルタイプではなくなり、ポケットサイズPCとしてシリーズ化されています。
Link→富士通:今までに発表した主な製品LOOX Uシリーズ
約555g注1の超小型軽量ボディーを実現。どこにでも気軽に持ち歩けます。
コンバーチブル型構造を採用し、キーボード入力をする際は、ノートPCのフォルムに、ペン操作をする際はタブレット型のフォルムに、利用シーンにあわせてスタイルを選択できます。
出典:Fujitsu LOOX U series 【2008年4月】
URL:https://www.fmworld.net/fmv/pcpm0804/biblo_loox/lu/info/index.html#anc012
指紋認証や、液晶180度回転ギミックにタッチペンとコンバーチブル型PCとして10年以上も前に発売されていたことに驚かされます。このモデルもギミックが好きで量販店の店頭であれこれ触った記憶がある機種です。
EeeKeyboard PC(番外編)
これは2in1タイプではないキーボード1体型PCです。以前キーボードPCの記事でも書いていたのですが、今だと液晶部分をスマホ着脱型にしてしまう方法もいいのではと思ってしまいます。
ASUSのキーボード一体型マシン EeeKeyboard PC がなぜか今になって国内で限定販売されます。薄型キーボードに5インチのマルチタッチ液晶ディスプレイを備えた EeeKeyboard PC は、遡ること2009年あたまのCESでコンセプトとして発表され、米国では昨年半ばに発売済の逸品。
出典:engadget 日本版 2011年3月2日
URL:http://japanese.engadget.com/2011/03/02/asus-eeekeyboard-pc/
まとめ
実際に触ったことのある2in1モデルや、業務で使っことがあるコンバーチブルタイプを思い出し懐かしく感じています。
この時期(2010年頃)様々な2in1パソコンシリーズが発表・発売されましたがしばらくするとあまり見なくなった気がします。スマホがだんだんと伸びてきた時期に重なっているのでしょう。
LOOX Uといったウルトラモバイルの2in1パソコンが発売された当時は、通信環境が今の様に充実しているわけではなく、外出先でネットに接続するという感覚ではなく持ち運びもできますよといったものだったかもしれません。
いつでもどこでもネットに接続するのが当たり前となった、スマホ主流の現在ならまた違ったのでしょうか。しかしここにきてパソコンの2in1シリーズが増えてきていることは、色々なアイディア・ギミックが生まれるきっかけにもなり楽しみでもあります。