- PCソフトウェア
- 2020年4月3日
Office 365 それとも Office 2019 購入するならどちらを選ぶか?
ワードとエクセルを使いたい 外回り用のモバイルパソコンでワードとエクセルを……
仕事で使うことが何かと多い、Microsoftのオフィスアプリケーションの中でも表計算ソフトのエクセル(Excel)です。
売上集計表や商品一覧表、グラフを作ったりと様々な場面で活用されています。
そしてその入力時にほとんどの場面で出てくる情報の一つに「日付」があります。そしてその日付と1対1で対応する「曜日」も重要な情報となります。
日付は「7/3」や「7月3日」とセルに入力すれば、エクセルが入力された値を「日付」として認識して、その入力された値をセルで表示するために「表示形式」を整えてくれます。
しかしながら、その入力された日付に対応した「曜日」を表示させようと、「表示形式」を見ても曜日という項目は出てきません。
入力した日付と一緒に曜日を表示したい!
日付を入力した右隣のセルに曜日を表示したい!
エクセル入力作業中にこのような場面に遭遇したときの処理方法についてサポートが発生したこともあり、日付と曜日の入力についてお話したいと思います。
日付を入力したのセルのなかに【 2024年7月3日 水 】や【 7/3(水)】といった表示にしなければなないときや日付の右隣のセルに曜日を表示しなくてはならないときどうしますか?
仕事の場面において、『方法を知らないのでできません』と、放置するなんてことはできないですよね。
もちろん、知っている人が社内にいればその人に尋ねたり、インターネットで調べて処理するということも可能でしょう。
しかしそういう方法がとれない場合に、極論ですがセル内に 【 2024年7月3日 水 】 や 【 7/3(水)】と入力すれば、入力した通りにエクセルは表示してくれます。
とはいえこういった直接曜日を入力するような方法では、エクセルでの【「日付」:(シリアル値)】の入力という面から外れてしまうため、エクセルで日付管理や並べ替え、日数計算等ができなってしまいます。
日付と曜日を表示しなければならないのが、1か月分、3か月分、半年分、1年分・・・と増えていけば、日付とともに曜日を入れていく方法では手間が増えますし、入力ミスの発生にもつながります。
日付と曜日をセルに入力したものを単に印刷するだけで、今回かぎりで表現できれば良い状況であればこのままでよいかもしれません。
WebDreamはこのような入力はおすすめしません。せっかくエクセルには表示方法があるのにそれを使わないのはもったいないと思うからです。
日付:シリアル値が入力されたセルの右隣に曜日を表示したいときや、セル内で曜日を一緒に表示したいとき、計算式を追加したりエクセルの表示形式を設定することで実現できます。
エクセルで曜日を表示する場合、月曜日と表示するなら【 aaaa 】、月曜日の「月」と一文字で表示するなら【 aaaa 】と、表示形式を設定します。
また、曜日を表す表示軽視kは日本語だけでなく、英語表記にも対応していてMondayとフルスペルで表示する場合は【 dddd 】、3文字表記で表す場合は【 ddd 】と表示形式を設定します。
日付と曜日って密接な情報なのに、なぜかセルの書式設定に【曜日】という項目がないのです。選択肢に項目があればみんな悩まないで済むのにとWebDreamはいつも思ってます。
いろいろな方法が考えられるかと思いますが、曜日を表示する際によく説明される方法として表示形式の方法と関数を用いて表示する2つの方法について説明していきます。
日付が入力された右隣のセルに曜日を表示したい場合は、曜日を表示したいセルと日付のセルが同日になるように式を入力します。7月の部門ごとの売り上げ金額の一覧表を作っていくにあたり、A列に7月の1日からの日付が入力してあるとします。
2024/7/1(7月1日)の部分で考えるとして、B4のセルに7月1日の曜日を表示させるために、まず【 =A4 】 (A4には日付が入力されています)と入力します。
同じ日付が表示されるので、曜日を表示したいセルで、表示形式を変更すれば曜日が表示されます。
セルの書式設定ダイアログを開きます。【セル内で右クリック→セルの書式設定・ホームタブの数値グループの右下ボタンから開く等】
分類の【ユーザー定義】を選択し、種類に【 aaa 】と半角英文字で入力するとサンプルに【月】と表示されることを確認しOKをクリックします。
B4セルに【月】と表示されます。7月2日以降はフィルハンドルでコピー同じ設定をすれば、日付の横に曜日を表示することができます。
曜日を【月・火・水・木・・・】ではなく【月曜日・火曜日・水曜日…】と表示したい場合は表示形式を設定する種類に【 aaaa 】と入力します。
入力された日付情報を元に書式設定で曜日を表示するように設定することで、セルで曜日を表示することができます。
曜日を表示する方法として、入力された日付情報から関数を用いる方法があります。
曜日を表示する日付が入力された右隣のセルに【 =TEXT(A4, ” aaa “)】と 指定した表示形式で値を表示する関数を入力します。
=TEXT(表示したい値, ”表示形式”)
表示したい値と表示形式を引数とし、指定した表示形式で値を表示してくれる関数です
曜日の表示を【月曜日・火曜日・・・】としたい場合はTEXT関数内の表示形式部分を【 aaaa 】と変更すれば設定できます。
表示形式設定やTEXT()で指定する表示形式は次のようなものがあります。用途に合わせて表示形式を指定してください。
表示形式 | セル表示 |
---|---|
aaa | 日・月・火・水・木・金・土 |
aaaa | 日曜日・月曜日・火曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日 |
ddd | Sun・Mon・Tue・Wed・Thu・Fri・Sat (3文字英語表記) |
dddd | Sunday・Monday・Tuesday・Wednesday・Thursday・Friday・Saturday (フルスペル英語表記) |
曜日の表示形式とは離れるのですが、右隣のセルに【 =A4 】と入力し書式設定をしたセルと【 =TEXT(A4, “aaa”) 】と入力した結果違いに気づかれましたでしょうか。
表示されている【月】のセル内での位置が異なります。【=A4 】と入力し表示形式を設定した場合は右揃えで、【=TEXT(A4, “aaa”)】と入力した場合は左揃えで表示されています。
セル内での位置設定は何も変えているわけではなく、エクセルの特性としてこのように表示されます。
【=A4 】は計算結果として、A4と同一の値で表示形式で【月】と表示していますが、【日付:(数値)】として認識するため、セル内で右揃えで表示されます。
一方【=TEXT(A4, “aaa”)】は計算結果として、指定した書式設定で【月】と表示しているのは【文字:(文字列)】として認識してるので左揃えで表示されます。
B4セルに入力した数式の取り扱いをエクセルは区別しています。このことをを分かったうえで処理を進めることができればよいと思っています。
もちろん、最終的には曜日のセルだけを選択して、中央ぞろえにしたほうが見栄えがよいと思います。
日付が入力されている場合に、その日付の右隣のセルに曜日を表示するのではなく、日付が入力されたセル内に日付とともに曜日を表示させたい場合を考えてみます。
日付が入力されているセルには日付の表示用の表示形式が設定されています。その表示形式に曜日も表示するように設定することができます。
セルの書式設定ダイアログを表示し表示形式へと進み、【ユーザー定義→種類】の日付の書式【 yyyy/m/d 】の右側に、曜日用の書式【 aaa 】を追加します【 yyyy/m/d aaa 】。
【 2024/7/7 月】と日付の右側に曜日が表示されますが、もう少し見栄えよくしてみたいと思います。
ユーザー定義で【 aaa 】ではなく【 (aaa) 】と前後にカッコ()を追加します。【 yyyy/m/d (aaa) 】
曜日にカッコ()がつくだけですが、感覚的に【曜日】が分かりやすくなったのではないでしょうか。
あとは【 aaa 】の部分を【 aaaa 】に変更すれば【月曜日】と表示してくれますし、【 2024年7月1日 (月)】や【令和6年7月1日(月)】のように設定を変えることで表示を変えることができます。
西暦年・月・日(曜日)と表示するには【 yyyy”年”m”月”d”日” (aaa)】と設定します
元号年・月・日・(曜日)と表示するには【 [$-ja-JP]ggge”年”m”月”d”日” (aaa)】と設定します。
種類の中から【元号年】を表示指定する【ggge】となっているものを選んでから (aaa)を付けくわえるほうがやりやすいと思います。
日付部分の表示形式と組み合わせることで自在にも変えることができます。その表にあった用途にあわせて表示形式を試してみてください。
エクセルの入力において日付はよく出てくる値です。WebDreamでも今まで日付の入力に関する情報や日付関数取り扱いについて書いてきていましたが、今回曜日についてまとめてみました。
エクセルでできることいっぱいあります。入力する機会が多い日付と曜日についてこの記事を目にしたタイミングで、今一度確認されてみてはいかがでしょうか。