ノートパソコンM.2 SSD容量アップサポート SATA規格M.2の大容量クローン化

ノートパソコンM.2 SSD容量アップサポート SATA規格M.2の大容量クローン化
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ノートパソコンSSD容量アップサポート

使っているノートパソコンの内蔵ストレージの容量が128GBと少ない容量だということで、今後もこのパソコンを仕事で使うには容量が不足して不便になるのではと心配なのだとの相談を受けていました。

現在はなるべく内蔵ドライブの領域を使わずに、外付けのHDDやUSBメモリ等にデータを保存して対応しているとのことでした。

『パソコン本体でもっとデータの保存ができるように容量アップできませんか?』とのサポートの依頼を受け対応することになりました。

ノートパソコン搭載 SATA M.2:撮影:WebDream

お使いのノートパソコンのドライブを確認したところ、2.5インチタイプのSSDではなく、SATA規格の M.2 SSD 128GBが搭載されている機種でした。

ノートパソコンは裏ブタの一部を開けるだけで、メモリスロットとM.2 SSDスロットにアクセスできるタイプで非常に助かりました。

そこで今回はSATA規格のM.2 SSDの容量アップ・入れ換えを行うことになりました。

SATA規格 M.2 SSDのクローン化

ノートパソコンに内蔵されているM.2 SSDのWindowsやアプリケーションの状態を保ったまま、別途購入する容量の大きいSATA M.2で動作させるためにクローン作成を行う必要があります。

クローン化の方法として、一つは購入したM.2をUSB接続ケーブルに入れてクローン作成ソフトウェアで実行する方法があります。

もう一つの方法として以前WebDreamのデスクトップのSSD換装で行ったクローン機を使う方法です。

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今回もクローン機が手元にあるので、前回行ったクローン処理と同じようにクローン機器を使って行うことに方針を決めました。

問題はクローン機の差し込み口は2.5インチまたは3.5インチのHDDの形でなければなりません。SATA M.2 SSDをそのまま挿して処理を行うことができません。

クローン機接続端子:撮影:WebDream
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WebDreamは前回の換装処理でデスクトップパソコンから取り出した、 SATA M.2 SSDを2.5インチHDD型のケースに入れて活用を考えていたので1つは購入済みです。

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ケースに入れて2.5インチ型のHDDとして利用できることは確認済みなので、もう一つ同型のケースを購入してそれぞれのケースにSATA M.2を入れてクローンができるかの検証を兼ねて処理を行おうと思います

SATA M.2 SSD用ケースを追加購入

Sabrent M.2 SSD [NGFF]を2.5インチSATA III に変換/アルミ製外付けケース USB 3.0 アダプタ (EC-M2CU)
以前購入したものと同じM.2 SSDを入れて2.5インチのハードディスク型ケースです。
USB ポートがありUSBドライブとしても利用できます。
前回も記載しておりますが、このケースはM.2 PCle NVMe / M.2 PCle AHCI非対応です。もし購入を考えようとされる場合は、使用するM.2が SATAの規格か確認してください。

 

換装用 SATA M.2 1TB 購入

容量アップ用としてSATA規格 M.2 1TB SSDを購入しました。512GBで大丈夫かとは思いましたが、せっかくならばということで大容量の1TBにしました。

購入SATA M.2 SSD:撮影:WebDream

ウエスタンデジタル 内蔵SSD 1TB WD Blue SA510 M.2-2280 SATA WDS100T3B0B-EC
商品名称にこのM.2 SSDが SATA規格であるという、【SATA】の文字があります。
M.2というと最近ではNVMeタイプのものがメインのようですが、「SATA M.2」と「NVMe M.2」の種類があることに注意が必要です。
購入の際は使うノートパソコン、ケース等の規格をしっかりと確認をしてください。

上:SATA M.2 1TB SSD 下:ノートPC取り出しM.2 SSD 撮影:WebDream

追加で購入したケースには容量アップ用のSATA M.2 1TB SSDを入れ(上記写真の上)、以前購入したケースには今回のコピー元となるノートパソコンから取り出したSATA規格 M.2 128GB SSDを入れてクローン処理を行います。

クローン機に2.5インチ型ケース取付 撮影:WebDream

同じケースなのでスロットに入れるときにクローン元と、クローン先の場所を間違えないようにしなければと思い一度差し込んだのですが、どうしても気になって一度取り外して中のM.2 SSDを確認して再度差し込みました。

違いが分かるようにケースに何かしらしるしをつければよかったと思ったところです。

クローン処理自体はなれたものです。電源を入れてクローンボタンを押してしばらく待つだけです。

クローン処理完了 撮影:WebDream

HDD・SSDクローン&イレーススタンド

アオテック AOK-ERASECLONE-U3 (AOTECH HDD/SSDクローン&イレーススタンド/ブラック)
WebDreamが使用しているのはJustsystemで限定発売された一太郎カラーのものです。
同型のクローン機の黒色タイプの購入ができます。
パソコンを使わずHDD/SSDのクローン(複製)ができます。さらにはイレース処理(データ抹消)処理もできるスタンドです。
パソコンとUSB接続することで外付けドライブとして使用することもできる優れものです。

クローン化処理終了

クローン機に任せておけばクローン化自体は終わるので楽なものです。クローン処理が済んだら領域処理です。

クローン先となる1TB SATA M.2 SSDをノートパソコンに挿して起動します。問題なく起動して、かんたんな操作Web閲覧、アプリ起動などを行って動作を確認できました。

無事に起動確認ができたので、クローン処理後のディスク内の領域状態の処理を行います。

クローン処理直後ディスク状態 画面キャプチャ:WebDream

クローン元はノートパソコンのSATA M.2 128GB SSDで、クローン先が今回換装用で購入した大容量のSATA M.2 1TB SSDです。

コンピュータの管理でディスク管理でディスクの状態を確認すると、元の128GBの領域が使われていて、残りの約800GBが未割り当てとなっています。

これについては前回と同様に領域処理を行います。まずは未使用部分と今回のCドライブとして認識している領域の順番を整えて、領域拡張です。

領域調整後ディスク状態 キャプチャ:WebDream

Esus Partition Masterというパーティション状態の処理ができるソフトウェアを利用し、希望とする1TBのSSDとして領域が使えるような状態に整えました。

領域調整後はWindows Updateの処理を実行してサポート終了です。ノートPCはお客様の元へと戻っていきました。

まとめ

SATA規格の M.2 SSDをそれぞれ2.5インチHDD型ケースに入れて、クローン処理ができ換装処理ができるという結果を得ることができました。

今回のサポートではお客さまのノートパソコンからのM.2 SSDの取り出しやすさに救われました。メーカー・機種によっては取り出しやすさ大きく異なる部分だと思います。薄型ノートパソコンになればなるほど時間がかかるかもしれません。

また換装処理においてはクローン機の存在が非常に大きいと感じます。手元にクローン機があるおかげでSATA規格の2.5インチHDDの形状にすることで簡単にクローン処理ができました。

薄型のノートパソコンはとても便利ですが、HDDタイプ・SSDタイプ・M.2タイプといった内蔵ドライブの容量が少ないものが多かった時期があり、容量不足に陥り不便を感じている方も多いかと思います。

大容量のドライブの価格も入手しやすくなってきているようなので、この記事がお使いのノートパソコンの容量アップの参考になれば幸いです。

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