- PCハードウェア
- 2021年10月9日
『USB Type-C』接続は標準化へ加速する?SSD内蔵Type-Cハブが気になる
USBType-C接続への注目 WebDreamが使用している2in1タブレッ……
先日ノートパソコンのHDDをSSDに換装すれば動作が快適になり、もともと入っていたHDDを外付けドライブとして使用すると言いう記事を書きました。
ノートパソコン等でデータのやり取りを行うときによく使われているのは、USBメモリだと思います。手軽だし、大きさも小さく持ち運びも便利。だけど、データ容量とスピードにちょっと不満を感じている人も多いようです。
使い始めるとやっぱり欲が出てくるもので、転送速度を求めるに違いありません。
USBメモリは便利だけど、ノートパソコンで使っていたHDDを外付けストレージとして使うというのは容量は256GBとか512GBとか普通にあるのでUSBメモリに比べれば大容量です。
速度の面はUSB 3.0 規格であれば最大5Gbpsの転送速度ですが、実際の速度は遅くなってしまいます。また、USBメモリも遅くなってしまいます。
そこで実際に使っている、外付けHDD 、外付けSSD 480GB、USBメモリの速度比較をしてみました。
左から順にI・O DATA HDPF-UT1.0 ADATA SSD-512GB SiliconPower USB3.0 16GBメモリです。
外付けHDDは4年ほど使用しており、データが入っています。ADATAのSSDは今年(2019年)購入でほとんどデータが入っていません。USBメモリは2年ほど使用しているため同一条件とは言えませんが、デスクトップの同一のUSB3.0ポートに接続した状態でデータ転送速度を測定しました。
私が購入したのはADATA Technology SD600 外付けSSD 512GB レッド ASD600-512GU31-CRDです。
色違いのADATA Technology SD600 外付けSSD 512GB ブラック ASD600-512GU31-CBKもあります。
データ転送速度測定には「CrystalDiskMark」を使用しました。
外付けM.2 SSDは持っていないのですが、使用しているDELLのデスクトップにM.2 SSDが内蔵されているので比較のためこちらも測定しています。
デスクトップ内蔵のM.2 SSDはUSBポート接続のストレージとは異なるので、比較対象とはならないかもしれませんが測定してみました。
さすがにシーケンシャルリードは549MB/sと速いのですが、書き込みが遅いのがちょっと気になりました。3年経っていることとデータが入っていることもありこのような結果になったのかもしれません。最新のタイプでデータが入っていなければ速度差はないかもしれません。
先日購入したSSDはM.2に比べれば全体的に速度は遅くなっていますが、読み書きの差が少ない感じです。シーケンシャルライトは内蔵のM.2を上回っています。
ただし、このSSDにはほとんどデータが入っていないとう部分がこのような測定結果となったのではないかと思っています。
HDDは既に使用期間が4年は経っていることもありランダムの読み書きがかなり遅くなっています。仕様を調べたら5400rpmという事もあり、HDDだと100MB/sでれば良いとされるものなのでそれなりのスピードが出ていると思います。
しかしランダムアクセスの遅い事がはっきりします。まっさらのHDDやデータが少ないものだったらまた違う結果が出るかもしれません。
USBメモリこれは2年前購入でUSB 3.0です
シーケンシャルの読み込みはHDDに迫るものがあり、ランダムアクセスの読み込みは速度が出ていますが、書き込みは一気に下がっているという感じです。
この書き込みの遅さが、USBメモリを使って処理をするときのもっさり感につながるものだと思います。
USBメモリは読み込みはスピードがあるのでデータをもらうときはそこまで気にならないかもしれませんが、データを渡す際に書き込むときには「遅い!」という思いをしそうです。
上記の測定結果は、あくまでも私の使用しているデスクトップPCに接続した状態での結果です。他の環境で測定した場合やデバイス内のデータの保存状況などで結果が異なる点はご了承ください。
読み書きの速度を測定し、数値として比較できるものとしたことで体感的に、「なんか遅いなぁ~」とか「処理が速かったなぁ~」と感じていたものがよりはっきりしました。
USBメモリはデータの書き込みに時間がかかるものなんだという事が数値に表れています。
HDDも使用して時間が経っていることもありますがやはり数値で見ると遅いものです。一方SSDの速度が速いという事も再認識しました。
フラッシュメモリであるSSDが速いのは、メモリコントローラがメモリチップに対して並列処理を行い、大容量で高速のキャッシュメモリを内蔵しているからで、USBメモリとは性能が段違いとなるのだという事も計測結果で明らかでしょう。
これからのデータ持ち運びにはHDDにかわって、外付けSSDがメインになりそうです。