スマホ合体型マシン
ノートパソコンでタッチバッド部が液晶パネル+タッチパッドとして使用できるタイプの新製品が発売されたと書いていました。
タッチパッド部はまるでスマホと同じなので、そのままタッチパッドがスマホとして使えるならば面白いのに。そういったスマホ合体型ノートパソコンにロマンを求めたい。
その思いは単純に私が思ったからではなく、以前ネットでノートパソコンのタッチパッド部にスマホを使うものを目にしたことがあるからなのです。
ノートパソコンの形をした筐体のタッチパッド部分が空いていて、そこにピッタリはまるスマホがあり、そのスマホを合体させてゲームができる。そんなマシンがあったのです。
「確かに見たはず」と、探し始めてゲーミングマシンで有名なRAZERのホームページで見つけ出せました。
このRAZER PROJECT LINDAは、去年ラスベガスで開催された世界最大規模の家電見本市 CES2018(コンシューマー・エレクトロニクス・ ショー)で発表されたコンセプトマシンです。
RAZER PHONEをラップトップ(ドッキングマシン)のトラックパッド部分にドッキングしてゲーミングマシンとして使うものでした。
ラップトップ(ドッキングマシン)部分はキーボードと、ディスプレイとバッテリーのみで、外出時?(持ち運びか?)RAZER PHONE本体でゲームをプレイし、家に戻ればドッキングして大画面でプレイするというメインマシンはあくまでもRAZER PHONEだという考え方で作られたマシンのようです。
その他の情報はRAZER PROJECT LINDAのサイトをご確認ください。
Link→https://www.razer.com/projectlinda
カッコいいの一言 RAZER PHONE
「かっこいい!」の想いでこのマシンを眺めてました。発売されないかなぁ~と思っていましたが、ラップトップ部分の発売の情報は出てこなかったようです。しかし、RAZER PHONEのスマホ自体は並行輸入で入手できるようです。
Amazonで購入→Razer Phone 2 並行輸入品
多分、RAZER PROJECT LINDAのスマホだと思いますが、ラップトップ(ドッキングマシン)の販売情報など見つけることはできませんでした。このスマホの購入の際はご自身で確認をお願いします。
タッチパネル応用ノートパソコン
RAZER PROJECT LINDAプロジェクトは昨年2018年の情報ですが、今からさかのぼること10年以上前に国内メーカーからも液晶パネルをタッチパッドとして活用したり、タッチパッド部をテンキーとして使えるノートパソコンが発売されていました。
FMV-NW SERIES(2008年12月発表)
スマホの時代ではないので、スマホ合体型ではないのですが、FUJITSUから2008年12月に発表されたので、翌2009年に発売されたモデルに液晶タッチパネルが搭載されていたのです。
FMV-NW series のハイスペックAVノートパソコンです。このモデルはタッチパッドと液晶パネルは独立していて、タッチスクウェアというタッチ操作ができる液晶ディスプレイが搭載されていました。
メインディスプレイでインターネットやメールを操作しながら、このタッチスクウェア部でテレビやDVDを視聴するといったながら見や、画像を表示したり、ボタンを表示しタッチボタンとしてソフトウェアを操作するといった使い方もできました。
もちろん、各種アプリやフォルダなどを登録して、ワンタッチで起動するといった使い方もできる、最近発売されたタッチパッド液晶と使い方は変わらないものでした。
また、発表されたのが地デジ放送への移行時期だったこともあり、ノートパソコンにも地デジの波が訪れていてチューナー搭載型が多く発売され、このタイプもテレビをこのタッチスクウェアの液晶で見ることができるようになっていました。
Link→FMV-NW series 2008年12月発表情報へ
FMV-NH SERIES(2010年9月発表)
2010年の9月に発表されたFMV-NHシリーズにもタッチスクウェアとして、搭載された液晶パネル部分でタッチ操作ができるモデルが発売されていました。
タッチスクウェアのコンセプトは変わらず、音楽再生・停止や、メインディスプレイで作業しながら検索情報を表示して処理を行えるラクラク操作が可能なモデルでした。
またこの時期ならではのモデルなのか、大画面液晶とありますがなんと18.4インチの大画面がノートパソコンに搭載されていました。地デジ放送やBS・CS放送をノートパソコンで見ませんか?という提案もされていた時期なのでしょう。
仕様をみたらなんと本体重量が4.5㎏・・・とありました。今だとノートパソコン4台分となる重さにも驚きです。
タッチスクウェアという新しい考え方で、タッチでパソコンを操作するというこのモデルはとても興味深いもので、当時量販店で触っていたことを思い出しました。
このFujitsuのタッチスクウェアシリーズは、カタログによると2010年のNHシリーズまで続いていたようですが、その後はサブの液晶ディスプレイを搭載したモデルは出ていないようで見つけることはできませんでした。
当時のコンセプトでまた、タッチパネル搭載のモデルを国内メーカーとして出してくれたら良いのにと思ったところです。
Link→FMV-NW series 2010年9月発表情報へ
NEC Lavie L(2009年10月発売)
液晶パネルではないのですが、タッチパッド部に手書き機能が追加されたり、数字入力用のテンキーが表示できるよう工夫されたNEC Lavie Lシリーズも出ていました。
Fujitsuのモデルと同時期のノートパソコンで、こちらも地デジ対応やブルーレイドライブ搭載といった仕様が目立つものでした。
ノートパソコンも「大画面」というイメージだったのか、16インチでフルHD液晶というのが流行りだったというのもその時代を感じることができます。
ノートパソコンにテンキーを搭載するとどうしても横幅が大きくなるからか、テンキー搭載タイプが少なかった気がします。
そのテンキーがない事の数字入力のためにスライドパット部を活用して、NECのスライドパッド部は透過式で、数字が浮かび上がってテンキーとして利用できるようになっていたものです。
Link→ NEC Lavie L 770シリーズ(2009年10月発売)へ
まとめ
今でこそ液晶タッチパネルが当たり前ですが、10年前にノートパソコンのタッチパッドを応用して使い勝手を向上させようとメーカーが色々考えていたことがうかがえます。
当時は搭載が早すぎたのでしょうか、タッチパッドを液晶化するもの、タッチパッドのテンキー応用といった機能を搭載したものをその後は見なくなっていった気がします。
その後情報端末としてタッチ機能のスマホがだんだん台頭してきたことと、パソコンもタッチで使う時代に移りタッチパネル搭載ノートパソコンだんだんと増え、液晶パネルだけでなくタッチパッド部をタッチパネルにしたモデルへと続いてきているのでしょう。
入力デバイスがキーボードとマウスという構成に「タッチパネル」が追加されたことがパソコンのカタチを変えてきたのだなぁ~と思ったところです。
とはいえ、機能云々も大事だと思いますが、私にとってタッチパッドがタッチ液晶になっているものはカッコ良く見え、欲しくなってしまうモデルであることは間違いありません。