名刺サイズの用紙に直接印刷をしたい!名刺印刷対応インクジェットプリンターPart-2

名刺サイズの用紙に直接印刷をしたい!名刺印刷対応インクジェットプリンターPart-2
この記事はだいたい 17 分前後で読めます。

プリンター選択サポート

名刺サイズの用紙に直接印刷がしたいのですが、プリンタは何を買えばよいのでしょうか?

という問い合わせに対してサポートをしたことを記事に載せていました。

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その後新しいプリンタが発売され、年末の年賀状シーズンになったこともあり現在のプリンターの状況と、前回と同様「名刺サイズ用紙印刷」ができるかにスポットを当ててみたいと思います。

名刺サイズのおさらい

前回もお伝えしていますが、一般的な名刺サイズは91x55mmです。

名刺サイズにこだわらなくても良いのでは? というご指摘も受けましたが、名刺サイズの紙が印刷用紙として販売されていることもあり、直接印刷したい要望があるという事でお話ししています。

直接印刷可能プリンタ

2019年12月版として、前回(2019年7月投稿)以降に発売されたプリンタ、新型プリンタ等の印刷状況を確認してみました。

インクジェットタイプのプリンターで、誰もが気にするインクカートリッジの交換頻度の問題解消(コストダウン)のため、大容量のインクを搭載できるタイプの台頭もあり選択肢が増えてきたことも、今回のプリンター選択について第2弾となった理由でもあります。

さまざまなプリンターメーカーがありますが、今回も量販店などでよく見るキヤノンとエプソンプリンターに焦点をあてています。

キヤノン

キヤノンのインクジェットプリンタ一商品比較表に表示されている機種で確認しています(2019年12月5日 確認)

その商品比較表の中から、例えばPIXUS KX70を確認すると、プリンタ概要が表示されます。

その商品案内に機能マークが表示されいて、そこに「名刺サイズ対応」とあるものをピックアップしていきます。(上図内赤矢印で示している部分:サイトには赤枠矢印はありません

A4・複合機タイプ

なんと、A4・複合機として掲載されていた12機種中10種は、「名刺サイズ対応」のマークがついていました。

それぞれのプリンターの仕様の中の、使用可能用紙サイズ項目部分に、「キヤノンの純正紙のみ対応」との注意書きがありますが、【名刺】の文字が記載されていました。

A4用紙対応大容量インクタイプ

インクカートリッジではなくインクタンク。それもただのタンクではない「ギガタンク」の名称で大量プリント時の低ランニングコストを実現したモデルです。

商品一覧の7機種全てが「名刺サイズ対応」となっていました。

ただし、こちらもキヤノン純正紙のみ対応の注意書きが記載されています。

A3複合機・A4プリンタータイプ

このタイプには7機種ラインナップされていて、その内5機種が名刺サイズ対応となっていました。

TR9530はA3サイズの大判印刷もできる複合機で、かつ名刺サイズも印刷できるようになっています。

このラインナップの中で名刺印刷に対応している一風変わったタイプとして、オプション対応でバッテリー駆動ができるモバイルプリンターiP110が含まれています。

A3ノビ対応タイプ

A3ノビサイズの用紙に印刷できるプリンターが4機種ラインナップされています。

このタイプのプリンターは、用途が写真関係・印刷関係の用途が多くなると思いますが、この中にも名刺サイズ対応プリンタが1機種存在しました。ix6830に「名刺サイズ対応」のマークが記載されています。

キヤノン一覧表図表について
キヤノンのインクジェットプリンター比較表は、キヤノン公式サイトインクジェットプリンタ商品一覧ページをキャプチャーしています。キャプチャー後「名刺サイズ対応」とあるものに対し、WebDreamが「名刺サイズ対応」と赤文字で重ねています。(2019年12月確認)

エプソン

代表的なモデル一覧がエプソン公式ページに掲載されており、印刷サイズの記載部分を確認しました。(赤枠で囲まれた部分が印刷サイズです)

エコタンク搭載モデル

出典:エプソン商品情報
URL:https://www.epson.jp/products/homeprinter/?fwlink=productstop_58

一覧表の印刷サイズを確認しましたが、エコタンク搭載モデルには名刺サイズに対応したプリンターはないようです。最小サイズは写真用のL判となっています。

以前名刺サイズ用紙に直接印刷できると紹介した、EW-M571T/TW はこの一覧表には掲載されていませんでした。
さすがに2年前(2017年9月)発売のモデルなので、この一覧表から外されているのかもしれません。

公式ページには掲載されていませんが、在庫が残っているショップでの販売はされていました。

カラリオ複合機 New 2019年発売モデル

出典:エプソン商品情報
URL:https://www.epson.jp/products/homeprinter/?fwlink=productstop_58

Colorio複合機モデルの印刷サイズを確認すると、名刺サイズの用紙に対応しているのはEP-882AW/AB/ARとEW-452Aの2タイプが対応しているようです。

ただ注意書きがあり、名刺サイズ用紙を背面トレイにセットする際は【手差し1枚】とあり、まとめてセットすることはできないようです。

上記一覧表にはEW-452Aのみ注釈がありますが、EP-882のプリンター詳細を見ると同様の記載がありました。

 EP-882Aシリーズ

EP-882Aシリーズは3色展開しており、お好きな色を選べます


Link→ エプソン プリンター インクジェット複合機 カラリオ EP-882AW(ホワイト)をみる(Amazon)

EW-452Aシリーズ

カラリオ複合機(2018年以前発売モデル)

出典:エプソン商品情報
URL:https://www.epson.jp/products/homeprinter/?fwlink=productstop_58

2018年以前発売モデルの印刷サイズでわかるように、名刺印刷に対応しているのはEP-881のみとなっています。

Amazonなどオンラインショップでは、旧モデルのため在庫限りとなっているようで残り〇〇点ご注文はお早めにと記載されています。

またこのタイプはホワイト・ブラック・レッド・ニュートラルベージュと4色展開で、置き場所に合わせて選べる点が魅力です。

カラリオミー・ハガキプリンター

出典:エプソン商品情報
URL:https://www.epson.jp/products/homeprinter/?fwlink=productstop_58

カラリオミーとハガキプリンターの2機種で名刺サイズに対応しているようです。

ただし、最大用紙サイズを見るとA5サイズとなっている点に注意です。よく使われる用紙サイズ【A4サイズ】は印刷できないので、A4サイズ用紙が必要な場合は選択肢から外れてしまいます。

ハガキプリンタPF-81は、タッチパネルでラクラク操作ができ、十二支のデザインも搭載していて年賀状もばっちり作成。プリンター本体で住所管理もできるパソコンいらずの優れものです。

PF-81は単体でハガキデザイン、宛名印刷ができますが、PC接続用のMicroUSBポートを備えているので、パソコンと接続して印刷できます。

エプソンラインナップ一覧表は、エプソンの公式サイトのエプソン商品情報から引用(画面キャプチャー)しています。
この記事では印刷サイズ部分を強調するため、キャプチャー画像に赤枠を付けて掲載しています。(公式サイトには赤枠はありません)
Link→エプソンプリンター モデル一覧 をみる(エプソン公式サイト)

まとめ

よく目にする2つのメーカーに絞り、名刺サイズの用紙に直接印刷ができるのか?という視点で調べてみました。
カタログベース・記載されている仕様で、キヤノンのプリンターのほとんどが名刺サイズの用紙に対応していることが分かりました。
一方エプソンは名刺サイズの用紙に対応しているプリンターが少ないという事がわかりました。
この用紙対応の結果の大きな理由としてプリンターの構造が考えられます。印刷する紙を吸い込む部分が「前」か「後」のどちらにあるかが大きくかかわっているようです。

「前」・「後」の給紙方法

キヤノンのプリンターのほとんどが給紙方法として、プリンターの前方に紙をセットする「カセット」と、プリンタ後方から給紙する「後トレイ」の両方を備えています。
名刺サイズ用紙の給紙には「後トレイ」を使う事で、印刷に対応しているのではないでしょうか。仕様を確認している中で「後トレイ」がないもので名刺サイズ用紙非対応となっていることに気づきました。
その給紙方法に注意してエプソンのプリンターを調べると、プリンタの後方から給紙できるように「背面」給紙できるタイプもありますが、ほとんどのタイプがプリンターの前方に給紙用のカセットがあるようです。
そのプリンターの構造上、小さいサイズである「名刺サイズ用紙」を給紙できないためエプソンのプリンタは名刺サイズ用紙への印刷対応機種が少なくなってしまったのではないでしょうか。

設置場所の考え方

しかし、プリンターの後方給紙は「後トレイ」といった給紙のためのスペースが必要となり、設置場所でプリンターの後方にスペースが必要となります。
一方、プリンター前方の給紙をメインに考え、「前カセット」という形で構造を考えると、後方にスペースを空ける必要がなく、壁際によせて設置することが可能になってきます。
プリンターの後方スペースを考慮するのか、用紙の給紙方法を考慮するのか?そのどちらかを選んだ結果が用紙対応に表れてきたのではと思っています。
もちろん用紙サイズ・プリンターの給紙ローラー部といった物理的な制限で、印刷対応出来るタイプとそうでないタイプも存在するはずです。

どちらを選ぶのか?

じゃあ、どのプリンターが良いの?と尋ねられると単純に回答するのは難しくなります。

というのも、今回「名刺サイズに直接印刷できるか?」という視点で調べているために、印刷しようと思っているもの、用紙、用途、また設置場所やその他に印刷したいものはそれぞれ違うため状況が異なるからです。

また、名刺サイズを印刷する頻度が多いか少ないかでも変わってきます。プリンターでコピーもしたいし、ポスターみたいな大きなサイズの用紙にも印刷したい場面がある等々状況は多岐にわたります。

上記以外にも考える事があるかもしれませんが、最終的にはプリンターの用途・設置場所等を考慮した上で、比較・検討をしてプリンターの購入・導入になると思っています。

「名刺サイズの用紙」というかなり狭い条件でのみ絞った内容ではありますが、プリンターの仕様書とにらめっこよりも、ある程度まとまった情報が参考になればと思い第2弾としてまとめてみました。

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