「数値」と「文字列」の違いとは?セルへの入力でエクセルの基本特性を考えてみましょう。

「数値」と「文字列」の違いとは?セルへの入力でエクセルの基本特性を考えてみましょう。
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エクセルの基本特性を知る

エクセルにおけるサポート対応対応で、新元号令和の表示について問い合わせがあったこともあり、日付けの表示やシリアル値の取り扱いについて先に書いていました。

日付の処理を行うエクセルの特性として、日付けを取り扱う際にシリアル値にもとづいていることを先にお話しすることで【令和】対応を行いましたが、エクセルの特性の基本中の基本をまずは知ってもらいたいと思い、この記事を書いています。

エクセルが判断する「数値」と「文字列」とは

皆さんがエクセルで入力するものは【数 値 】と【文字列(数値以外)】の2つに分けられ判断されます。

エクセルが判断するというのはどのような事かというと、セルに 入力するとわかります。

エクセルでそれぞれのセルに 【1】【 12】【 123】と入力する部分と【 今日】【 明日 】【 明後日 】【 エクセルの基本 】と入力してみます。

入力をした後、それぞれ入力されたもののセルの中での位置を見くらべてみると、セルの中で右に寄っているものと、左に寄っているものの2つに分かれるはずです。

これは、あくまでもセル内での位置の設定である、右揃え・中央揃え・右揃えといった、ボタンを押していないことが前提です。

エクセルが判断した結果

エクセルが入力されたものを【数値】と判断したものについてはセルの中で【右揃え】して、エクセルが【文字列(数値ではない)】と判断したものについては【左揃え】します。

エクセルは入力された時点で、【数値】【文字列】の2つに分けています。

この2つは何が違うかというと、簡単に言えば【数値】と判断されたものは計算ができるもので、【文字列】と判断されたものは単純には計算できないものだという事です。

今まで【数値】【文字列】を意識して入力してこなかった方が多いかと思います。

しかし、エクセルは数値と判断した場合、そのセルの値を使っていわゆる四則演算を実行しますが、文字列のと判断したセルの値を使って計算は実行しません(実行できません)ので、これからは入力した際にその点を意識すると良いと思います。

数値と判断すると【右揃え】

【数値】の取り扱いの認識ですが、その顕著な例としては日付を入力してみるとわかると思います。

例として【6月5日】と日付を入力してみます。

上記は、セル内に【6月5日】と入力している途中で、まだ Enterキーを押していない状態です。(入力の途中ではセルの中で左揃えの状態)

入力した【6月5日】は【月・日】という文字列が含まれているので、【文字列】を入力していると感じていた人がいるかもしれません。

しかし、セルへの入力完了(Enterキーが押された)すると、【6月5日】はセルの中で右揃えとなります。
エクセルは【数値】か【文字列】を判断して、セルの中での表示位置を変えるという特性から、日付を表す数値として認識しているのだとわかります。

エクセルは【6月5日】を文字列ではなく【数値】として認識し取り扱いを行うので、日付けの足し算・引き算といった計算ができるというわけです。

まずはエクセルの基本特性として、セルに入力されたものを【数値】と【文字列】と判断するという事を理解して処理を行うようにしていく必要があります。

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