あっ!エクセルの書式設定で【令和】表示が対応してました

あっ!エクセルの書式設定で【令和】表示が対応してました
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あっ!令和が表示されてる

完全に油断してました・・・
元号フィーバーで大騒ぎして、エクセルでの日付表示もアップデートされるなかで変わるはずですよ
なんて言っていた自分がすっかり確認することを忘れてました。

今日エクセルで作業をしていて、日付けを入力するセルがあり、日付けを入れたら
【令和】の文字が・・・表示されてました。

エクセル:セルの書式設定 Excel 2013

あっ!だった
かわるんだった・・・と
他人ごとのように思いながら。

令和を表示するセルの書式設定

セルの書式設定画面を眺めて再度確認のため4月1日から日付一覧を入力し、セルの書式設定で確認してみました。

エクセル:書式設定済

ちゃんと2019年5月1日が令和1年5月1日 R1.5.1と表示されてるのを見て感動しちゃいました。

令和元年と表示したい!

ただ、5月1日以降の表示は令和1年となり、令和元年とはなりません。
令和1年が間違っているわけではありませんが、やっぱり「元年」と表示したいという要望があるので書式設定で対応してみましょう。

マイクロソフトのサイトに日本の年号変更と元年についての記載があります。
情報元:Microsoft【日本の年後変更と元年】

その書式設定方法を使用すると、下図の様に日付を変更することができます。
エクセルで日付を上から2019年1月1日, 2019年4月29日・・・2019年5月1日・・・2019年12月31日と入力して、今年の元旦、平成から令和に代わる日付、大晦日と来年の元旦の順になっています。

それぞれの書式設定を変更し、最終目標の「令和元年」を目指します。

エクセル書式設定
ユーザー定義を変更し令和元年と表示

A列は西暦年月日の表示形式で、2019/5/1 と表示しています

令和表示書式設定ー1

分類:ユーザー定義設定

B列はセルの書式設定で
【分類】をユーザー定義
【種類】を [$-411]ggge”年”m”月”d”日”(選択肢のなかから選べるはずです)

【種類】はエクセルのバージョンによって選択できる項目の内容が違います
ggge”年”の左側部分の文字列が [$-411] [$-ja-JP]と異なります。
Excel 2013 の場合は [$-411]ggge”年”m”月”d”日”
Excel 2016以降・Office 365 Soloの場合は [$-ja-JP]ggge”年”m”月”d”日”
エクセル:セルの書式設定
元号対応-1 Excel2013
エクセル:セルの書式設定
元号対応-エクセル2016以降 Office365 Solo

分類:日付設定

分類から【日付】を選択し、種類で元号表記か記号表記を選ぶことができます。
カレンダーの種類を【和暦】に変更する必要があります。

エクセル:セルの書式設定
元号対応-エクセル Microsoft 365

セルの書式設定内に【1年を元年と表記する】にチェックできるエクセル(Microsoft365 )と表記が出ないものExcel2013に注意が必要です。エクセルのバージョンによってこの書式設定の画面は異なります。

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元号対応書式設定ー2

令和1年と表示を令和元年と表示したい場合の設定方法です

C列はセルの書式設定
【分類】をユーザー定義
【種類】を [<=43585][$-411]ggge”年”m”月”d”日”;[>=43831]ggge”年”m”月”d”日”;ggg”元年”m”月”d”日”
と入力します。(最初は選択肢にはないので、種類の下の部分に入力します。)

【種類】はエクセルのバージョンによって選択できる項目の内容が違います
ggge”年”の左側部分の文字列が [$-411] [$-ja-JP]と異なります。
Excel 2013の場合
[<=43585][$-411]ggge”年”m”月”d”日”;[>=43831]ggge”年”m”月”d”日”;ggg”元年”m”月”d”日”
Excel 2016以降・Office 365 Soloの場合は
[<=43585][$-ja-JP]ggge”年”m”月”d”日”;[>=43831]ggge”年”m”月”d”日”;ggg”元年”m”月”d”日”
エクセル:セルの書式設定
元号対応-2
エクセル:セルの書式設定
元号対応-日付によって令和1年を令和元年と表示

D列はセルの書式設定を標準としています。

書式をユーザー定義で設定すると「令和元年」と表示される

まずは結果ありきなので、元号対応書式設定ー2の方法で設定することで

2019年1月1日~2019年4月30日まで 平成31年〇月〇日
2019年5月1日~2019年12月31日まで 令和元年〇月〇日
2020年1月1日~ 令和2年〇月〇日

と表示されるようになります。
今年の日付を「令和元年」と表示する目的はこれで達成です。

設定の説明

元号対応書式設定ー2で種類として入力した文字列が3つの場合分けを行い、セルに入力されたセルの値のによって表示の仕方を変えています。
その3つの区切りは ;(コロン)で、以下の様に処理が3つに分かれています。

[<=43585][$-411]ggge”年”m”月”d”日” セルの日付が2019年4月30日以前ならば
元号表示をしてください(平成〇年)
[>=43831]ggge”年”m”付き”d”日” セルの日付が2020年1月1日以降ならば
元号表示をしてください(令和2年)
ggg”元年”m”月”d”日” 上記以外の日付の場合ということで
2019年5月1日~2019年12月31日の日付を令和元年〇月〇日と表示してください

セルに入力された日付によって場合分けされて、表示を変えているわけですが、多分疑問に思うのは[<=43585]と[>=43831]の部分ではないでしょうか。

設定に記載する内容はエクセルのバージョンによって選択できる項目の内容が違います
Excel 2013の場合 [$-411] Excel 2016以降 Office365 Soloの場合[$-ja-JP]と異なりますが、エクセルが解釈して処理を行ってくれます
$-411・$-ja-JP とはなに?
日本語をあらわすロケールIDの指定をしている記述です
記述方法について掲載しており、この文字列の説明を特にしていなかったこともあり
『これは何なの?』
『何の意味があるの?』
という質問いただいておりました。
エクセルは多言語対応を行っている表計算ソフトで、場所を表すロケール値を指定して書式設定ができるようになっています。
そのロケールID番号の記述ルールで記載されています。

表示形式で可能な条件選択

2019年4月30日のや2020年1月1日といった表記はないのになぜ?という事だと思います。
エクセルの日付は【シリアル値】という1900年1月1日を1とし 1900年1月2日を2、1900年1月3日を3と1ずつ増えていく連続した数値で管理されています。

令和元年の完成の表に【シリアル値】と書かれた列を準備していますが、その値を見ていただくと2019年4月30日のシリアル値が【43585】、2020年の1月1日が【43831】となっていることがわかると思います。
注)表には全て日付が入力してあり、表示形式を変えています

書式設定とシリアル値

種類で入力してある[<=43585]は、シリアル値が【43585以下ならば】という条件となり、言い換えると2019年4月30日以前ならばとエクセルが判断します。

一方[>=43831]は、シリアル値が【43831以上ならば】という条件となり、言い換えると2020年1月1日以降ならばとエクセルが判断しているという事です。

記載内容でExcel2013バージョンとOffice365 Soloによって記載内容が異なることについて追記しました(2020年1月16日追記)
Office2019のエクセルの書式設定を確認しました
Officeのバージョンを最新バージョンにすることによって、表示形式に設定項目が表示されます。
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2020年2月8日追記
Office365   Soloの表記について
Office365の名称が2020年4月22日から「Microsoft365」の名称へと変更されました。本記事を投稿したのは2019年5月25日のため、当時の名称で表記したままとしております。
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